一般日本人緊張日記

日記、映画の感想など

イースタン・プロミス

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レンタル落ちのDVDが手元にあったが観てなかった映画。最近こういった類のバイオレンス映画を観てなかったせいか、身体にショックがダイレクトに伝わってきて少しクラクラした。サウナのシーンに象徴されるような直接的な残酷描写も勿論相当に恐ろしい(使用している武器を含め笑)んだけど、クローネンバーグ監督の凄みはそれだけじゃない気がする。一見何もないような場面で滲み出ている暴力的な気配に、否が応にも心拍数が上がっていくのを感じた。表面上は穏やかな顔をしている人間が、実はこの世界の「悪」の権化であるようなとんでもないクソ野郎であるということが暗に示される瞬間に戦慄する。”こちら側”と”あちら側”という2つの世界が衝突する瞬間。そしてその間で引き裂かれていく男。やっぱ、自分が一番求めてるのってこういう映画かもしれん。